会議で動悸が気になるとき、机の下でできること

会議室に入って、席に着いて、資料が配られる。話は進んでいるのに、自分の鼓動の音ばかりが気になってくる。

会議は「途中で抜けにくい場面」の代表格です。しかも、周囲に気づかれたくないという条件が加わります。

ここでは、目立たずにできることを中心にまとめます。

始まる前にできること

席を選ぶ

選べるなら、出入口に近い席端の席が過ごしやすいことがあります。中央の、全員から見える席は、抜けにくさが増します。

オンライン会議なら、カメラをオフにできるか先に確認しておきます。

発言の一言目だけ、書いておく

順番が回ってくることが分かっているなら、話す内容の書き出しの一言だけメモに書いておきます。

「私からは、進捗を 2 点お伝えします」

全文を用意する必要はありません。最初の一言が決まっているだけで、「何も言えなかったらどうしよう」という部分が減ります。

始まる前に、吐く息を長くしておく

会議室に入る前の 30 秒でも構いません。4 秒吸って、 8 秒かけて吐く。数字は目安です。

会議中に、目立たずできること

1. 吐く息を長くする(口を閉じたまま)

鼻からゆっくり吐けば、隣の人にはほぼ分かりません。大きく吸おうとせず、吐く時間を長くするのが要点です。

肩が上がっていたら、少し落とします。それだけでも変わります。

2. 足の裏に意識を移す

机の下でできて、いちばん気づかれにくい方法です。

意識が「この先どうなるか」から、いま床に触れているところへ移ります。

3. 手元の物を、ひとつ触る

ペン、資料の角、カップ。指先の感覚に意識を向けると、同じように意識を戻しやすくなります。

4. 目に入るものを、 3 つ数える

心の中だけで構いません。

ホワイトボードの枠。時計。窓の桟。

会議中でも、視線を動かすだけなのでほぼ気づかれません。

5. 一度、席を外す

「少し失礼します」で席を立つのは、たいていの会議で問題になりません。廊下で 1 分だけ呼吸を整えて戻るほうが、無理に座り続けて最後まで消耗するより、結果的に楽なことがあります。

うまくいかない日のこと

準備をしても、会議中ずっと落ち着かないままの日があります。

前の日にメモを作ったのに、当日は資料の字が入ってこなかった。先週の会議は平気だったのに、今日は最初から鼓動が気になって仕方なかった。

その日の条件で、ずいぶん変わります。

睡眠、カフェインの量、会議の人数、部屋の暑さ。自分の努力とは別のところで決まっている部分がかなりあります。

うまくいかなかった会議があっても、出席できたこと、最後まで席にいられたこと、途中で抜けて戻れたこと。そのどれもが、実際にできたことです。

「今日は落ち着けなかった」で終わらせず、「何時ごろ、どの場面でつらくなったか」を後でメモしておくと、次に席や時間帯を選ぶときの材料になります。

よくある質問

会議中に席を立つのは、やはり避けるべきですか。
「少し失礼します」で席を外すのは、たいていの会議で問題になりません。無理に座り続けるより、一度廊下で呼吸を整えて戻るほうが、その後の時間を過ごしやすくなることがあります。
発言の順番が近づくと落ち着かなくなります。
話す内容を 1 行だけメモにしておくと、「思い出せなかったらどうしよう」という部分が減ります。完璧な原稿より、書き出しの一言だけ決めておくほうが実用的です。
オンライン会議でも同じ対処ができますか。
できます。むしろカメラをオフにする、画面から目を離すなど、対面より取れる手が多い場面もあります。

道具として

なぎもりは、電車や会議など途中で抜けにくい場面で不安が強くなったときに、音を出さずに呼吸を整えるための日本語のセルフケアアプリです。呼吸ガイドと 5-4-3-2-1 グラウンディングは無料で使えます(任意の有料プランもあります)。

会議中に使うことを考えて、音を出さず、振動のリズムだけで呼吸のペースを伝えるモードを用意しています。画面を伏せたままでも使えます。

iOS 版は準備中です。


本記事となぎもりは、医療行為・診断・治療を目的とするものではありません。症状が続くとき、つらさが強いとき、心配なときは、医療機関にご相談ください。緊急時は 119 番、またはアプリ内の相談窓口をご利用ください。